首都圏に来てからの住まいというのは、今までは民間のアパートぐらしでした。
その後、結婚して初めて所帯を持ったのが20代後半でしたが、アパートは6畳2間と6畳のDKの正味二部屋の部屋でした。家賃は東京都内ということも有って月額6万円少々でした。
その内、子供が二人できて大きくなるに従って2部屋では何となく狭く感じたのです。そして妻とも相談して10数年過ぎた頃になって、ようやく持家を取得することが出来たのです。持ち家と言っても新築の建売住宅でしたが。
ところで、はじめのうちは理想の家とも言われる注文住宅も考えましたが、色々と調べているうちに注文住宅というのは、やはり、、、というかかなり面倒な面もあったし、我らサラリーマンというのは、あまり時間の余裕がないのと、金額的にも土地と家が別々に購入することになり高く付くことも分かってきました。
世間ではよく注文住宅とか建売住宅とか言われて、それぞれのメリットやデメリットが話題になる時があります。私個人の考えとしては其れには一長一短が有ると思いますが、建売住宅の方が魅力的でした。何と言っても既製品の出来合いのものですから、短期間で手に入るということもありましたね。
新しい住まいは、今までのアパートぐらしから、かなり良くなりました。部屋も一部屋増えて、家全体も広々として住み心地はやはり最高でした。
しかし、色々と問題も有りました。場所的には東京都内からはずれて私鉄沿線の駅からもやや遠く、従って、子供たちの転校の問題や私自身の通勤にしてもかなりの時間が費やされてしまいました。
そして、何より後悔しているのが、6軒程度の建売分譲のうち、我家が購入したのが値段の安さにツラレて、日当たりの悪い、チョット薄暗う感じの陰の建物だったのです。
やはり自然の日当たりや風通しというのはお金には代えられない貴重なもので、其の点は今でも表側の家の持ち主が羨ましく感じる時があるのです。
ただ、以前の場所と違って子供たちが自然環境の良いところで、ノビノビと通学や遊びの興じている事は、何にも代えがたいものだと思っています。